覚醒
「そうね。いろいろと事情が
あって、勝手にやめちゃったの」


私は知っている。
女性の塾をやめた事情。



もう気付いてないフリなんて
出来ない。



「あの・・・絵里さんですか?」



あの話を思い出す。
絵里さんとやっと出会えた。



「えっ!?知ってたんですか!?
恥ずかしい・・・」



照れてる絵里さんは可愛らしかった。
こういう絵里さんが広松先生は
愛おしかったはず。







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