覚醒
恐る恐るドアを開けるその手は
なぜか震えている。


期待と不安が入り混じる中で
私が見たもの。



それは広松先生と絵里さんが
手を繫いで座っている姿。



「ヨリ戻したかな??」
先生の耳元で私が聞いた。



「そうかもねー!!」



先生の声と共に繫いだその手が解けた。
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