覚醒
授業中は友達と話す時間は無いから
友達になるきっかけがなかなか
無かった。


恥ずかしがり屋で初対面の人とは
喋ることができない私は、

3・4日ずっと誰とも喋らず
行き返りを繰り返していた。




「あっ!!ごめんなさ…い…」



ある時ドジな私はうっかり消しゴムを
隣のこの机に飛ばしてしまった。



「全然大丈夫だよー!!
はい!どーぞ!」


そう言って消しゴムを温かい手で
差し出してくれた友達。



名前は福井潮。


私は今でも潮が友達で本当に
良かったと思っている。
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