覚醒
暑い中学3年の時の夏休み。

私は受験生という名の荷物を
背負っていた。


もともと勉強に対する意欲はあった。
それを実行できなかったのが、
私の欠点でもあった。


夏休みぐらい、塾に行こうと
決めていた。


ぐらいぐらいって言うけど
実際飽きっぽい私が本当に続くのか?



私のお母さんは、近所でも噂の
教育ママだった。



「何があっても続けるって約束した上で
電話で申し込むからね。
決めたら言いなさい」


こんなきつい言葉を言われた。

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