覚醒
家に帰ってからも
あの先生の視線について
ずっと考えていた。



勉強をしていても考えてしまう。
シャーペンが止まっている。


いつの間にか深夜。



変な気持ちになり始める。



名前ぐらい知りたい。
まだ一言も喋ってないし。



普通、初めての生徒なら
話ぐらいかけてくれても
いいんじゃない?



心の中で、声を出さずに
ブツブツと呟いていた。
< 49 / 162 >

この作品をシェア

pagetop