氷の歌姫

歌うのをやめて、待つこと数秒


部屋中の結晶にヒビが入る


表面から、中へと。



表面からどんどん砕け散る


砕けた結晶も、空気中でどんどん細かくなっていく



「ふう」



そっと床に降り立った



砕けた結晶が花吹雪のよう。


蒼い、花吹雪。


赤かったらもっとそれらしくなりそう。



とっても綺麗なんだけど
    
        いつ見ても


             ・・なんだか悲しくなる





「シェル?」

っ‼︎


そうだった


そんな場合ではなかったんだった‼︎


後ろに危険人物がいたんだった!!!
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