【短】Blue-Sky-Blue
*************************
「剣人。勉強進んでるの?」
部屋で本を読んでいると母さんが入って来た。
「母さん……進んでるよ」
「そーお?ねえ、もうあの子とは別れたの?母さん会いたいわ」
「うるさいな」
母さんにはウンザリする。
絢莉を気に入ってからいつもこうだ。
「父さんが帰ってくるだろ、もうすぐ」
母さんの顔色が変わる。
「あんたまさかそれで?」
「…他に何がある」
ひき逃げで捕まった父親が。
そんなの絢莉には重すぎる。
いつも笑っていてほしかった。
周りの目なんか気にして欲しくなかった。
だから。
「これで、良いんだ」
決意したはずなのに、どうしようもなく絢莉に会いたい。
絢莉。
「ごめんな…」
急に携帯が鳴った。
綺麗な空だ。
Fin.
「剣人。勉強進んでるの?」
部屋で本を読んでいると母さんが入って来た。
「母さん……進んでるよ」
「そーお?ねえ、もうあの子とは別れたの?母さん会いたいわ」
「うるさいな」
母さんにはウンザリする。
絢莉を気に入ってからいつもこうだ。
「父さんが帰ってくるだろ、もうすぐ」
母さんの顔色が変わる。
「あんたまさかそれで?」
「…他に何がある」
ひき逃げで捕まった父親が。
そんなの絢莉には重すぎる。
いつも笑っていてほしかった。
周りの目なんか気にして欲しくなかった。
だから。
「これで、良いんだ」
決意したはずなのに、どうしようもなく絢莉に会いたい。
絢莉。
「ごめんな…」
急に携帯が鳴った。
綺麗な空だ。
Fin.