【短】Blue-Sky-Blue
「はいっ?」
目を拭うのはもう手遅れだ。
ポタポタと涙が落ちる。
「案内するよ」
そんなんで前見えないでしょ?と優しく笑う彼に、さらに涙が溢れた。
「ごめん、なさい」
「いいよ別に。新入生は迷うのが当然だし」
そういうことじゃないのは彼も分かっているはずなのに、やっぱり優しい。
涙が止まるまで、グスグス言いながら前を歩く先輩を追った。
*******
「え、ここって」
「見りゃ分かるじゃん、食堂」
「ええ、まあ…」
そりゃ食堂でしょうとも。
すっかり泣き止んだ私には見間違うこともない。
「人少ない道選ぶのまじ頭使うわー」
人足先に椅子へ座る先輩。
幸い食堂は夕方だからか誰もいない。
座りなよ、と指された椅子へ腰を下ろす。
目を拭うのはもう手遅れだ。
ポタポタと涙が落ちる。
「案内するよ」
そんなんで前見えないでしょ?と優しく笑う彼に、さらに涙が溢れた。
「ごめん、なさい」
「いいよ別に。新入生は迷うのが当然だし」
そういうことじゃないのは彼も分かっているはずなのに、やっぱり優しい。
涙が止まるまで、グスグス言いながら前を歩く先輩を追った。
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「え、ここって」
「見りゃ分かるじゃん、食堂」
「ええ、まあ…」
そりゃ食堂でしょうとも。
すっかり泣き止んだ私には見間違うこともない。
「人少ない道選ぶのまじ頭使うわー」
人足先に椅子へ座る先輩。
幸い食堂は夕方だからか誰もいない。
座りなよ、と指された椅子へ腰を下ろす。