俺じゃなきゃダメにしてあげる【短編】
長いキスが終わって…
上がった息をゆっくり整える。
「…先輩…もぅ、十分だよ…これ以上したらあたし…」
恥ずかし過ぎて壊れてしまいそうだ…
「ダメ」
余裕に見えて、結構朱は怒っていた
でも怒っているのは自分へだ。
小春をこんな思いにさせてしまった
だから、小春を俺でいっぱいにするまでは帰さない。
朱の指先が小春の首筋から、鎖骨にスーとなぞった。
すごい全身がそこに集中したみたいになった。
もっと触れて欲しいって思うのはあたし変なのかな…?
変でも…いっか…
先輩に触られる分だけおかしくなっちゃう…