俺じゃなきゃダメにしてあげる【短編】
「…小春ちゃん、可愛いね…」
朱の我慢が効かなくなるかもしれなかった。
いくら小春を朱でいっぱいにすると言っても、朱の我慢がそろそろ限界だった。
もっと触れたい
もっと小春ちゃんに触れたい
声が聞きたい。
小春ちゃんを無茶苦茶にしたい…
そんな思いが朱に過った。
「…ごめん、小春ちゃん、途中でやめられないかも…嫌なら、今言って?」
小春にちゃんと意味はわかった
でも、嫌がる理由なんて小春にはない
いつかはそうなりたいって思ってたから
それが少し早まっただけだから…
「あたしを先輩じゃなきゃダメにしてください」
小春がニッコリ笑って、また二人の影が重なった。
終わり