匿名希望さん、こんにちは。
次の日の昼休み、私はまた裏庭に来ていた。
すると大浦君は、同じ場所でまた寝ていた。
「大浦君…。」
私はしゃがんで大浦君に話しかけた。
「誰か来たと思ったら、遠山さんか。」
大浦君は閉じていた目をうっすら開き、私を見た。
その優しい瞳になぜだか胸がキューっとなった。
バクバクいっている心臓を手で押さえながら、私は大浦君の目をとらえた。
「あの…、大浦君、彼女さんと別れたって本当?」
「………………」
先に目を反らしたのは、大浦君の方だった。