匿名希望さん、こんにちは。


「あ、あのね…!大浦君、すごく切なそうな顔してる。



私でよかったら、愚痴でもなんでも吐いていいよ!




大浦君の痛みは分かってあげられないかもしれないけど。




分かち合ってはんぶんこにはできると思うから…!」





私は目を潤ませながらそう言い切った。


なんで私、こんなに必死なんだろう…




大浦君は、驚いた表情をしていたけど、優しく笑った。



「遠山さんって、そんな熱い人だったんだ。」


大浦君はふう、と一息ついて、また空を見ながら話しだした。


「…俺の話、聞いてくれる?」

< 49 / 112 >

この作品をシェア

pagetop