匿名希望さん、こんにちは。
帰り道、私はとぼとぼ歩いていた。
「あれ、遠山さん?」
「あ、大浦君…」
そこには、ミスターポーカーフェイス、大浦君がいた。
どくん、となぜか心臓が音をを立てる。
「元気なくない?どうかした?」
大浦君が顔を除きこむ。
また心臓が音を立てた。
「なんでもないよっ!?」
ずさささささと私は大浦君から離れた。
「明らかにいつもと違くね?」
大浦君が怪訝そうな顔をした。
「ううん、ホント、なんでもないから。」
私はなぜか大浦君から離れたくて、早歩きで歩く。
大浦君は慌ててつきてきた。
「ちょ、遠山さん、待って!!
今日部活オフだから、送るよ。」
私の足が勝手にピタッと止まる。
…ああ、私、大浦君と帰りたいんだ。
自分が大浦君と帰れることに喜んでいる理由もわからないまま、私は大浦君の隣を歩いた。