異世界に転生しました...てかされました‼︎
「ん…!」
「ユアン!目が覚めたのね!」
ユアン君はヒーリング後すぐに意識を取り戻した。
そして、わた…俺を見るなり剣を抜き、首もとに剣先をあてられた。俺は、すぐに反論し、おおまかにユアン君が気絶した後のことをはなして、誤解が溶けたみたいだ。
「そういえば自己紹介まだだね。おr…私は雛野隣。初めまして。ペコリ」
「わ、私はアリス・ウィリスタ。先程は、し、失礼致しました…。ビクビク」
な、なんか萌える!可愛い!なでなでしてみたい!
キャワーーーーーーーー!
「い、いいよ…気にしてないし…。」
「すみません…。シュン…」
ズッコーーーーーンッ!!
は、破壊力パネーーー!
「えっと…それでこのひとは、」
「ユアン・アニエスです。私も先ほどは失礼致しました。」
「いえいえ、警戒するのも当然ですよ~。」
本気で振ってきたのはびびったけど…
それはともかく、さてと、これからどうしよっかな?もう真夜中だし…。
「あ、あの~…」
「ん?何?アリスさん?」
アリスさんがいきなり声をかけてきた。期待に満ちた瞳で。
「よ、よかったら、一緒に王都までいきませんか?」
…何?王都だと?
行きたい…てか…
「お供させていただきます!私道に迷ってたんですよ。テヘッ」
「よ、よかったー…。勇気だしていって…。」
「……。」
ユアン君は黙りこくっているのに対して、アリスさんは安心したような顔をしている。
「ではいきましょう!お姉さま!」
「お、お姉さま!?」
キャワーーーーーーー!
いきなりお姉さまとかはんそくっしょ~!
アリスさんは、自分が言ったことを悟ったのか、いきなり謝ってきた。
「すみません、すみません!いきなりこんな!」
「い、いや別に、アリスさんが呼びたいように呼んでいいよ。私も今度からアリスって呼ぶから。」
「…わかりました。では、お姉さまと呼ばせていただきます!」
「あと、君のことユアンって呼んでいい?」
「別に構わんが…。」
「よーし!これからよろしくね!アリス、ユアン!」
こうして、王都への旅ははじまった。
えっ、山賊リーダーはどうしたかって?もちろん、フルボッコにして実験台にして、思いっきり蹴ってやりましたが、なにか?