極上ドクターの甘い求愛



『コイツの言ってることは本当?俺は邪魔?』

「……っ」


岩崎先生の真っ直ぐな瞳が、私を射貫く。

邪魔だなんて、思ってない。

何でここにいるのか分かんないけど、何で私を助けてくれようとしているのか分かんないけど、でも、でも――私は岩崎先生が来てくれて、嬉しいと思ってる。


「…っそんなこと、思うわけない…!」


恐怖がピークに達したのか、岩崎先生と会えたことに安堵したからか、自然と涙が零れる。


「助けてください…っ、岩崎先生――!」


精一杯のSOS。

私の心は早く岩崎先生の元に行きたいと言っているのに、三上さんに掴まれたままの腕のせいで、そんな願いは簡単には叶わなかった。


『――だって。邪魔なのは、アンタみたいだけど。』

『~~~っっ』

『離せよ。嫌がってる女の子を無理矢理ねじ伏せようなんて、やり方が汚ねぇんだよ。』


岩崎先生の冷徹な笑顔が無表情に変わった瞬間、三上さんの私を掴む手の力が緩んだ。



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