極上ドクターの甘い求愛



『…そんな、改めて驚かなくてもいいんじゃない?』

「しっ、とって…嫉妬…!?」

『…無意識かもしれないけど、そう何回もその単語言わないでくれるかな?』


え?あ?ええっ!?

心の整理が全くつかない。つかな過ぎてパニック。っていうか、こんなに心が乱されるのって初めてかも。

っていうか、っていうか――岩崎先生が、嫉妬!?


『はーい、繭ちゃん、落ち着いてー。恥ずかしいのは、俺なの。何で繭ちゃんが赤くなってるのかな?』

「っっ……だって、先生…!嫉妬って――!」

『だからその単語は禁止、な?』

「~~~っっ」


ユデダコのように顔を真っ赤にさせて慌てふためく私の肩を掴んで落ち着かせようとしてくれる先生の頬は、もうすでに赤みは引いていて。

……いや、まだ耳は私と同じくらい真っ赤だ。

落ち着いて、と先生に何回も宥められるけれど、そんなこと簡単にできそうになかった。

だって、岩崎先生がだよ?周りに嫉妬されることはあっても、先生自身が嫉妬するだなんて――しかも、私に。

こんなにパニックになるのも、仕方なくないですか?



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