極上ドクターの甘い求愛
極上男子と朝を迎えたら。
――――「ん……っ」
上半身にかかっている重い何かと春の太陽の柔らかな光によって、倦怠感と眩しさを感じた私は、重い瞼をゆっくりとあげた。
あれ……私、昨日―――
「ひ……っっ!?」
起きて1秒後。
私は視界に飛び込んできた目の前の光景に、起きたばかりでボケていた頭を覚醒させた。
ひゃあ!?という言葉にならない悲鳴を、なんとか口に手を添えたおかげで心にググッと押し戻す。
(なっ、何で岩崎先生が目の前にッ!?)
私の隣ですやすやと眠り、端正な寝顔を私に向けている岩崎先生を前にして、私は衝撃で固まる。
心臓をグッとつかまれて、息ができない。
どうしよう、何でこうなってるの、昨日はいったい何があったの。
次から次に疑問は生まれるけれど、そんなことを言ったって、眠っている先生がその答えを教えてくれるはずもない。