極上ドクターの甘い求愛



これじゃ、まともに会話もできやしないよ…。


『岩崎先生のお弁当まで作って…姉ちゃんも岩崎先生のこと満更でもねーんじゃねーか?』

『えっ、そうなの、繭ちゃん!』

「…っんなわけないでしょう!水田さんの冗談に乗らないで下さいよ!」


目の前の2人は、私の形相がそんなに可笑しいのか、腹を抱えて笑っている。

ここ、仮にも病室なんですけど…。


『姉ちゃんも素直になりな。ツンツンばっかしてると、色男盗られちまうぞ?』

『そうそう、繭ちゃん。俺の気持ちは繭ちゃんにしかないけど、人生何があるか分かんないんだから。いつでも俺の胸に飛び込んできたっていいんだからね。』

「………。」


なんか、いつの間にか私の周りって岩崎先生サイドに立つ人多くなってませんか?

目の前の2人になんて返せばいいのか分からないでいると、新聞を読んでいた丸岡さんがポツリとお2人は付き合っているんではないんですか?とまたとんでもないことを口にした。


「なっ……付き合ってなんかっ」

『いずれはそうするつもりですから、ハズレではないですね。』

「ちょっ、岩崎先生!」


いい加減、黙って!と岩崎先生の口を押さえつける。

もごもごと繭ちゃん、離して、と言っているようだけど、そんな岩崎先生を無視して、丸岡さんに付き合うつもりはないと訴える。



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