労苦
第18章
     18
 金曜の帰庁後、一課のフロア内で残務をこなす。


 そして午後九時過ぎに庁舎を出た。


 疲れている。


 体がだるい。


 まあ、一晩眠れば、また翌日はフル回転で仕事が出来るのだが……。


 帰りの地下鉄の中で居眠りしてしまう。


 しばらくの間、ウツラウツラした後、目的の駅で降り、自宅マンションまで歩いていく。


 帰り着くと、晴海が出迎えてくれた。


「あなた、お帰りなさい」


「ああ、ただ今」


 言い交わし合った後、少し遅い夕食を二人で取る。


 食事後、入浴も済ませ、寝室に入った。
< 166 / 666 >

この作品をシェア

pagetop