労苦
 そう感じていた。


 そしてあっという間に時が過ぎ去り、週末になる。


 日曜も朝起きて、ベッドを出、キッチンで晴海にコーヒーを淹れてもらった。


「あなた、今日も通常通りお仕事ね?」


「ああ」


「あなたが追ってる三原社長殺害事件、影が薄くなったわよ」


「そう?」


「ええ。第一、神宗会の当山とか、他の構成員が絡んでるから、組対も怖がってるんじゃないの?」


「まあ、確かにな。普通のやり方が通じる人間じゃないし」


「とにかく慎重にね」


「ああ。川中組対部長もいろいろ考えてると思うからな」


 軽く息をつき、カバンを持って、歩き出す。
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