労苦
「ええ。それがデータの詰まってたと目されるフラッシュメモリが抜き取られてました。金品には一切手が付けられてません」
「そう?やはり、そういうことか……」
頷き、思考を巡らす。
やはり当山は情報盗だったのだ。
データの入った機器を抜き取った。
中に何が入っていたかは、分からない。
だが、粗方察しが付く。
公表されると、まずい類の物だろう。
上田に礼を言って、鑑識課を出、一課のフロアへと歩き出す。
橋村が言った。
「梶間さん、当山は犯罪を犯して逃亡中ですよ。逸早く捕まえないと」
「今はまだ大丈夫だ。……でも、組に戻れば、用済みとなって殺される可能性がある」
「そう?やはり、そういうことか……」
頷き、思考を巡らす。
やはり当山は情報盗だったのだ。
データの入った機器を抜き取った。
中に何が入っていたかは、分からない。
だが、粗方察しが付く。
公表されると、まずい類の物だろう。
上田に礼を言って、鑑識課を出、一課のフロアへと歩き出す。
橋村が言った。
「梶間さん、当山は犯罪を犯して逃亡中ですよ。逸早く捕まえないと」
「今はまだ大丈夫だ。……でも、組に戻れば、用済みとなって殺される可能性がある」