労苦
 日曜の朝も晴海に送り出され、地下鉄に乗って、警視庁へと行く。


 先に橋村が来ていて、


「おはようございます、梶間さん」


 と言ってきた。


「ああ、おはよう」


 挨拶を返し、デスクに着く。


 パソコンを立ち上げ、MPDのロゴが出てきてから、キーを叩き始めた。


 ずっと仕事が続く。


 休みなく。


 絶えず燃焼していた。


 俺も、そして橋村も。


 まあ、殺人事件を担当しているから、仕方ない。


 この手のヤマはどんどん薄らいでいくのだ。

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