労苦
 時と共に。


 思っていた。


 しっかり捜査すると。


 そのために時間を惜しんでいた。


 分刻みで動く。


 現場の警察官は常に緊張感がある。


 その日も午前中、庶務をこなして、昼食を取った。


 警視庁内の食堂でラーメンを食べ、しっかりと栄養を付けてから、地下駐車場へと向かう。


 車を出した。


 そして新宿方面へ走らせる。


 助手席の橋村がスマホを弄りながら、


「梶間さん、手掛かりは得られてませんが、このままで大丈夫ですか?」





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