労苦
 デスクでパソコンを立ち上げてキーを叩き、作業する。


 その日ももちろん、橋村は来ていた。
  

 お互い仕事する。


 同じフロア内で。


 午前中、庶務をこなし、昼食の時間になって、庁内の食堂で食事を取った。


 別に変わらない。


 事件捜査の最中で、休むことは出来ないのだ。


 警察官は重要な捜査があれば、土日祝日も関係なく、出勤する。


 暇はない。


 昼食後、地下駐車場へと歩いていった。


 車を飛ばし、南新宿へと向かう。


 助手席にいる橋村が、


「梶間さん、事件は解決するんでしょうか?」
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