労苦
 しかも、組対四課と同五課が中心となる。


 あの部署の人間たちは荒くれなのだが、その荒さが暴力団の摘発や違法な物品類の押収などに功を奏するのだ。


 そして南新宿署に着き、前田や石川と話をする。


 帳場で淹れてもらったコーヒーを飲みながら、最近の情勢に関し、意見交換などをした。


 絶えず来ているのだが、ここの署の人間たちも言い分があるらしい。


 それは吉村たち一課の上層部や理事官、各管理官などに対するものだ。


 思う。


 所轄の意見を本庁がないがしろにするわけにはいかないと。


 だから、会うたびにICレコーダーなどで記録を取り、内容を報告書に記載する。


 そういった努力はしていた。


 あくまで上と下を繋ぐために。


 外回り自体、負担にならないのだ。


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