労苦

　むしろ橋村と一緒に、足で稼いでいる。


　それだけ地味ということだった。
　　

　そしてその週の土曜が来た。


　休日も返上で午前８時２０分には出勤する。


　先に橋村が来ていて、声を掛けてきた。


「おはようございます、梶間さん」


「ああ、おはよう」


　すぐにパソコンを立ち上げ、庶務をこなし始める。


　事件捜査の傍らで、データベースや各種書類の作成などを受け持つ。


　何かと忙しいのだった。


　ぼやぼやしている暇はない。


　回ってきた仕事をこなす。


　そして昼前には一段落し、そのまま食堂へと向かった。