労苦
 庶務は何かと煩雑なのだ。


 大量の文書類に目を通し、作成なども請け負う。


 警察官にとって、課内庶務は必須だ。


 昼前までこなす。


 淡々と。


 11月も中旬だ。


 冷えるのだし、これから冬本番となる。


 だが、外回りの捜査員などは、この季節でも街を巡回している。


 暇はない。


 庶務が区切りのいいところで終わると、パソコンから離れ、食堂へと向かった。


 言わずもがなで、橋村も付いてきている。


 揃って食事を取った。


 その日は大盛りのラーメンを頼み、啜って、栄養を付ける。



< 411 / 666 >

この作品をシェア

pagetop