労苦
 昼食が終わると、地下駐車場へ向かった。


 車に乗り込み、走らせる。


 街を見ながら、いろいろ感じていた。


 冬枯れていて、寒い季節が舞い降りてきている。


 だが、その寒気とは対照的に俺の心は熱い。


 何かと打たれ強いのだ。


 多少何かあっても、動じない。


 第一線で刑事を続けていて、いろんなことに立ち向かう。


 その日も南新宿の現場に着き、辺りを見て回った。


 冬の新宿は冷える。


 通りには厚手のシャツの上にコートなどを羽織った人が多数行き交っていた。


 ひたすら歩く。


 南新宿署に着き、刑事課へと入っていった。

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