労苦
 現役の警察官として、日々任務がある。


 だいぶ慣れた。


 刑事としての過酷な生活に。


 東大経済学部出身で、Ⅰ種試験合格のキャリア組でも、俺自身、出世は縁遠い。


 気にはしてないのだが……。


 橋村も相方が俺で、何かと足りないものを感じているだろう。


 その日も午前8時20分には出勤し、一課のフロアでパソコンに向かう。


 同じ一課の人間たちは大勢いた。


 過労やストレスが溜まるのが、警察官だ。


 任務は過酷なのだし……。


 キーボードに手を置き、キーを叩きながら、庶務をこなす。


 昼になり、橋村と共に食堂に行って、食事を取った。


 そして午後一で、地下駐車場から車を出す。




< 418 / 666 >

この作品をシェア

pagetop