労苦
 昼間の道路混雑はない。


 空いていた。


 ハンドルを握りながら、アクセルを踏み込む。


 警察官も大変だ。


 事件捜査となると、休日もろくにない。


 まあ、それが仕事だと思えば、済む話なのだが……。


 ずっと同じことに打ち込んでいた。


 過労やストレスなどを抱え込みながら。


 だが、それでも日々充実している。


 もちろん、胃腸などが悪くなることもあった。


 心配事などで、だ。


 言い出せばキリがない。


 そう思い、伏せていた。
< 424 / 666 >

この作品をシェア

pagetop