労苦
 ハンドルを握りながら、運転する。


 常に安全運転だ。


 車が新宿区内へと入り、南新宿へ向かう。


 数えきれないぐらい見て回った事件現場近くの駐車場で車を停め、降りてから、歩き出す。


 辺り一帯は人が大勢いた。


 やはり通りは人間が多い。


 まあ、別にそういったことを一々気に留めることもなく、刑事としての仕事に励む。


 街を歩く。


 冬だ。


 街路樹などは枯れている。


 南新宿署へ入り、刑事課に行くと、前田と石川がいた。


 前田が俺たちの方を向き、声を掛けてくる。


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