労苦
「橋村君、おはよう」


「ああ、梶間さん、おはようございます」


 お互い朝の挨拶を交わし、デスクに着いて仕事を始める。


 パソコンを立ち上げて、キーを叩き始めた。


 本来なら、日曜ぐらい非番で休みたい。


 だが、捜査を抱えているので、致し方なかった。


 確かに刑事は働き詰めだ。


 いくら俺自身、窓際だとは言っても……。


 午前中、庶務をこなした後、昼食を取る。


 そして午後からは、橋村と一緒に南新宿へ向かった。


 車両に乗り込み、走らせる。


 幾分疲れていた。


 自販機でブラックの缶コーヒーを買い、飲んで眠気を振り払う。



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