労苦
 付いていけてない側面もある。


 だが、あくまでデカの仕事に専念するつもりでいた。


 歩きながら、街を見る。


 年の瀬で慌ただしい。


 今年も一週間を切った。


 時が経つのは早い。


 事件はあっという間に風化していく。


 街を歩いていると、所轄の捜査員も見かける。


 前田も石川も紛れ込んでいるのだろう。


 人ごみの中に。


 新宿という街は、いつも無情だ。


 人もモノも常に入れ替わるのだし……。


 おまけに物騒な人間たちもいる。




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