労苦
「おはようございます、梶間さん」


「ああ、おはよう」


 相方は先に来ていた。


 働き者で、しっかりしている。


 いつも苦労の掛け通しだった。

 
 互いにパソコンに向かい、仕事を始める。


 午前中は庶務をこなし、正午に食堂で昼食を取った。


 そして、そのまま地下駐車場へと向かう。


 新宿へ向かった。


 事情はいろいろあっても、こなさないといけない仕事はたくさんある。


 だが、逃げない。


 忍苦の果てに光がある。


 そう思うと、目の前のことは乗り切れそうだ。




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