労苦
 パソコンのキーを叩き、庶務をこなす。


 昼まで単調な作業が続いた。


 暇はない。


 ずっと仕事が続く。


 正午に食堂で昼食を取り、その後、地下駐車場へ移動して、車に乗った。


 いつも午後からは事件捜査なのだが、継続してやっていると、ヤマの全貌が見えてくる。


 思う。


 いろいろと可能性を考え併せても、結局、三原伸吾を殺害したのは神宗会の当山らだ。


 日々南新宿に通いながら、その思いを強くする。


 その日も午後1時前には現場に着き、辺りを見て回った。


 疲労の類は抜けない。


 だが、やるしかないのだ。


 現場を見た後、所轄へ向かった。


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