労苦
第78章
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 その日、所轄の帳場で石川と話をした後、午後6時を回る頃に署を出た。


 車に乗り込み、警視庁へと向かう。


 幾分きつかったが、帰庁した後も仕事はある。


 ずっとフルタイムで働きながら、いろいろ考える。
 

 この事件捜査は一体いつ終わるのかと。


 まあ、仕方ない。


 自分たちが担当している捜査だから、解決するまでやる。


 そう思っていた。


 その日も残務をこなした後、午後9時過ぎには警視庁を出る。


 地下鉄に乗って帰宅した。


 晴海と一緒に食事を取ってから、入浴を済ませ、そのまま眠る。


 疲れていれば、入眠も速い。


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