労苦
 朝はいつも遅いのだが……。


 時が流れ、日曜になる。


 午前6時に起き出し、キッチンでコーヒーを一杯淹れて飲む。


 眠っている晴海を起こさないようにして、自宅を出た。


 都内は曇りだったが、冷えることはない。


 地下鉄に乗って、桜田門駅へと向かう。


 駅から歩いて、警視庁へと向かった。


 十階の捜査一課フロアに着き、パソコンを立ち上げて、キーを叩き始める。


 隣の席には橋村がいて、すでに仕事を始めていた。


 まあ、互いにいろいろある。


 事件捜査も何かと手詰まりではあった。


 だが、進むしかない。


 そこに新たな疲労が生まれるのだが……。
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