労苦
 マル被と目される当山ら神宗会の人間たちを、そう遠くない将来、警視庁関係者が捕まえると。


 焦る必要はない。


 様子見だ。


 じっくりと。


 街は気温が上がり、幾分蒸す。


 歩きながら、そんなことを感じ取っていた。


 事件は水面下で解決に向け、いろんな人間たちが手を出しているだろう。


 それは十分分かっている。


 警察の陰の努力だ。


 まあ、いろいろと組織内での問題はあるのだが……。
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