労苦

　そしてその日も午後8時半過ぎまで警視庁にいて、9時には建物を出た。


　何かしらきつい。


　仕事が重なっているからだ。


　だが、慣れてしまった。


　朝から晩まで働くことに。


　そしてまた時が流れる。


　翌週の金曜も朝起きて、コーヒーを一杯飲んでから、通常通り出勤した。


　だるい。


　都内は曇りで、通勤には物憂さを伴う。


　午前8時20分には警視庁の捜査一課フロアに着いた。


　パソコンを立ち上げ、キーを叩き始める。


　同じことの繰り返しで脳が疲弊していた。


　だが、いつものように仕事する。