労苦
 前田がいて、


「ああ、梶間警部、橋村警部補。お疲れ様です」


 と言ってくる。


 一言「今、お時間割けますか?」と訊いた。


「ええ、大丈夫ですよ」


 前田はそう返し、帳場へと歩き出す。


 付いていった。


 さすがに署内は冷房が稼働させてあり、冷える。


 俺たちもスーツ姿なので、ちょうどよかった。


 これから暑くなるのだし……。


 前田がコーヒーを淹れて差し出す。


 俺も橋村も一礼し、カップに口を付けて飲んだ。


 珍しくホットじゃなくて、アイスなので喉越しがいい。
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