労苦
八係長の水谷はずっとデスクで調べ物などをしている。
一つの係を率いるにしては、認識が甘い。
部下の心をくみ取れないのだ。
いつも思う。
兵卒がバラバラでは、軍隊は動かないと。
水谷もきっと心の奥底では、そう感じているだろう。
だが、どうしようもない。
いくら係長でも、個々の刑事の動きまでは見張れないからだ。
それを利用し、俺も橋村も動いていた。
暇はない。
朝から一課を出払い、車で新宿へと向かった。
そして繁華街にあるムーンへ行く。
内田が逃げた後で、店はもぬけの殻だ。
一つの係を率いるにしては、認識が甘い。
部下の心をくみ取れないのだ。
いつも思う。
兵卒がバラバラでは、軍隊は動かないと。
水谷もきっと心の奥底では、そう感じているだろう。
だが、どうしようもない。
いくら係長でも、個々の刑事の動きまでは見張れないからだ。
それを利用し、俺も橋村も動いていた。
暇はない。
朝から一課を出払い、車で新宿へと向かった。
そして繁華街にあるムーンへ行く。
内田が逃げた後で、店はもぬけの殻だ。