高校生活活動日誌。
高校生活の始まり。

最悪なスタート



4月7日。




大好きな仲間達と涙を流しながら別れを惜しんだ卒業式。

あれから約3週間。

今日から、私の高校生活が始まる。


「おはよう!」

友達との待ち合わせ場所に行くと、すでに皆そろっていた。

私には、中学の頃からずっと一緒にいる3人の仲間がいる。

ショートカットの髪型で、私の親友でもあるユイナ。

背が一番低くて可愛い、ロングの髪型のサキ。

お母さんみたいな包容力があって、ふわふわのボブの髪型、ちょっとぽっちゃりなリナ。

この3人とは素で何でも話せるし、LINEのグループでも毎日喋ってる。

私達がこれから通うのは、私立の女子高。

中学からこの学校に通っていて、私達みたいに持ち上がりで通う元クラスメイトも結構いる。


「あ、クラス貼ってあるよ!」

サキが指さすほうを見ると、ほんとだ、クラスが貼ってある。

何組かな、誰と一緒かな。

ワクワクしながら自分の名前を探して・・・絶句。

私のクラス、1年4組には、仲の良い子なんて1人もいなかった。

「え、最悪・・・」

私がそう呟くと、ユイナが4組のクラス表を覗いてきた。

「え、ほんとじゃん・・・」

ユイナとリナは同じクラス。

羨ましいなあ・・・。



今日は入学式前のオリエンテーションの日だったため、体育館で長い先生の話を聞いた後、クラスでお弁当を食べた。


中学のクラスメイト達と一緒に食べたんだけど・・・

ダメだ、この人達は・・・苦手だ。

新しい友達を作ろう、そう思った。


そして定番の委員決め。

ほんとはね、委員長とか、狙ってたんだ。

でもお弁当の時に元クラスメイト達が

「私委員長やりたい!」

「じゃあ私副委員長!」

「じゃあ二学期は私やりたい!」

って、盛り上がってて。

私のそんな希望は、すぐに潰された。

結局私がなったのは図書委員。

あと1人やりたい人、という先生の言葉の後に、誰かが手を挙げてくれた。

「・・・あ。」

その子は、幼稚園の頃仲が良かったマキちゃんだった。


それからすぐに、私はマキちゃんの所に行った。

「ありがとう!図書委員一緒になってくれて!」

「ううん!悠里ちゃんと一緒だったら大丈夫かなって思って。」


ああ、もしかしたら私、マキちゃんと仲良くできるかな。



放課後はいつもの3人と帰った。


ユイナは委員長になったらしい。

いいな、いいな、いいな。

劣等感みたいな物で心がぐちゃぐちゃになったけれど、笑顔で隠した。

それからはずっと私の愚痴。


別れてからも、ずっとこれからのことが心配で。

(私、高校生活楽しめるのかなあ・・・)

暗い気持ちで家に帰った。

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