高校生活活動日誌。


4月9日。


今日は部活動紹介と身体測定があった。

クラスメイトとは話すけれど定着した友達はできなくて、結構焦る。


マキちゃんの所に行ってみよう、そう思ったら。

マキちゃんはもう4人のグループの中にいて、親しげに話してた。


・・・あ、これはダメだな・・・。


私の中で、グループは4人、もしくは偶数が一番いいという考えがある。

私があのグループの中に入ってグループを壊したら駄目だ。

直感的にそう思った。


お弁当、どうしようか。



部活動紹介の休憩時間では、ユイナ達いつもの3人としゃべった。


「はい、これ。」

その時突然渡された、手紙。


5日前のユイナの誕生日の日、私はプレゼントと手紙をあげた。

ユイナは私の親友だけど、その友情が壊れてしまうのが嫌で、その気持ちを手紙にした。


だから返事が返ってきてうれしかった。



『私も悠里のこと心から親友だと思ってる。スタートは別々だけど、大好き。』


書いてあったその言葉を読むと一気に心が暖かくなって。

頑張ろうって思えた。


そしてその手紙を大事にポケットの中にしまった。

これはお守りにしよう。



そしてお弁当の時間。


誰と食べようか、すごく焦ってた。


そしたら目の前で前の席の子たちが3人で机をくっつけだした。


それを見て私はとっさに言った。


「ねえ、私も入れて!」


前の席のナオ。


中学時代のクラスメイトのミオ。


ド天然のアイリ。


そして私の、4人。


この4人でグループになれないかな。


3人とは結構話してたから、入りやすかったし、話も弾んだ。


この4人でグループになれないかな。



5時間目からも割と4人で話すことが多くて、その願いはどんどん大きくなっていた。







放課後。


中学時代のクラスメイト達と一緒に、前の担任の先生に会いに行った。

担任の先生とクラスメイト。


中学時代がすごく懐かしくなって、恋しくなって、


ああ、ダメだ。



・・・・・涙が止まらなくなる。



どれだけ中学時代が楽しくて、恵まれてて、ありがたかったか。


泣いてる私を皆は抱きしめてくれて、慰めてくれた。


どんどん涙は溢れて行った。








明日からは、勉強合宿が始まる。


ナオとアイリとは部屋が一緒になった。


・・・ああ、どうか、この4人がこれからも一緒にいられますように。
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