自称異物少女と誠の武士





考える時間をください。



そう言って部屋を出た。



心臓は今も忙しなく動いている。



土方の顔が忘れられず、苦しくなった。



「ちょっといいか」



目の前に立っていた山崎にも気付かぬほど思い詰めてたのか自分。



らしくないな、なんて余裕そうに考えてみる。



頷くとしばらくの沈黙が続いた。




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