自称異物少女と誠の武士





歩いている人たちに凄い目で見られたんだが。



「なんだよ。何の情報も持ってない癖に、ゴミを見るような目してんじゃねぇよ」



小声でそう呟いて先に進もうとすると、襟を掴まれる。



前に進む勢いが多少あったため首が絞まった。



「別に誰もゴミを見るような目はしてないと思うよ」



そう言った男は爽やかな笑顔を向けながらも私の襟を掴んでいる。



何なんだよこいつ。



てか離せよ。




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