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歴史・時代小説一覧
自称異物少女と誠の武士
25ページ
自称異物少女と誠の武士
「始め」
土方は自分で言い、勝手に始めてしまう。
少し慌てながらも木刀をしっかり構えた。
男だけあって力が強く、やや押され気味になる。
一度離れて体制を整えると再び構え直した。
向かってくる土方をギリギリで避けて、背中に木刀を振り下ろす。
その時木刀と木刀の当たる音が、道場中に響いた。
「お前、中々やるな」
土方は木刀を受け止めた状態でニヤッと笑った。
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