自称異物少女と誠の武士





それから長い打ち合いが続いた。



打ち合う音を聞きつけて何人もの男が道場に集まる。



そろそろ体力が持たないし、ケリつけなきゃ。



やっぱり籠ってたせいで体力落ちてるな。



さっさと終わらせなきゃ負ける。



焦る気持ちを抑え、床を踏み、一気に距離を縮める。



一瞬で懐に潜り、下から上へ斬り込むも避けられ、カウンターを食らいそうになるもなんとかかわした。



息が上がり、大分疲れてきた。



この一撃で最後だ。



これがダメならもう決定打はないだろう。



そう思い、木刀を構えた。




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