自称異物少女と誠の武士





結果は圧勝だった。



こんなことってあるんだなと、感心した。



普通、数か月も竹刀を握らなかったら感覚が鈍るはずなのに、二、三回打ち込み、打ち込まれただけで感覚を取り戻した。



その事実には実にびっくりだ。



「君は強いんだな」



「どうも」



この人はどうしてこんなに嬉しそうに笑うのだろうか。



バカなんだな、きっと。



「君に頼みたいことがあるんだが引き受けてくれるかい?」



「嫌です」



即答だ。




< 3 / 130 >

この作品をシェア

pagetop