自称異物少女と誠の武士





「俺は新撰組局長、近藤勇の生まれ変わりだ」



はい?



何を言っているんだ、この男は。



「あの、意味が分からないんですが」



「だから、新撰組の局長、近藤勇の生まれ変わりなんだってば」



生まれ変わりだぁ。そんなのあってたまるかよ。



「性格は大分変ってしまったが、記憶はしっかりある。そこで君に頼みだ」



ようやくお願いの話なんですね。結構時間かかりましたね。



「そのお願いって言うのは……」



なんでためてんだよ。



早く言えや。



じゃないと私のキャラが崩壊するだろうが。



「タイムスリップして、俺たちの未来を少しでも明るい物に変えてくれないか?」




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