自称異物少女と誠の武士





朝餉中も終わった後の片付けの時もやたらと見られていた。



「なんなんだよ」



不機嫌になりながら歩いていて、偶然隊士たちの話を聞いて疑問が解けた。



「副長の小姓をしている桐谷日向に酒を飲ませたら切腹らしいぜ」



「ああ、聞いたよ。この間の歓迎会で暴れたからだろ。俺たちも気を付けようぜ」



その日以降、私に酒を飲ませることは法度になり、切腹することになった。




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